情報元 https://www.negitaku.org/news/n-27806
Dota 2公式世界大会『The International 2026』が開幕しました。初戦の実況・解説から、注目のヒーローやピックされる理由を紹介します。
Hoodwink
Hoodwinkは、現時点で最もピックされているヒーローです。
単体性能が高く、Supportとしてどのようなドラフトにも組み込みやすいことから、今大会で最も注目すべきヒーローの1体になると紹介されていました。
今大会の最注目ヒーロー
「Hoodwinkは今大会で重要なヒーローになると思っています。
BANされない限り、全ての試合でHoodwinkがピックされることになるでしょう。
いまのメタではそのくらい強力なSupportヒーローです。
Hoodwinkはポジション4と5のどちらでも使えます。
さらに1,000近いバーストダメージを出せるので、他のヒーローと連携したら常に確定キルを取れるというのがHoodwinkの強みです。」
ポジション4としてオフレーンの支援に貢献
「Timbersawは強力なボジション4ヒーローと組み合わせれば、レーン戦を押し切ることができると思います。
特にHoodwinkのような遠距離からスタンを入れられるポジション4ヒーローは、今回のシリーズで取り合いになるでしょう。
AriはHoodwink使いですし、OmaRも同様です。両チームともHoodwinkを使えるわけです。
LycanやTimbersawのようなヒーローはHoodwinkがいることでレーン戦で戦いやすくなります。Hoodwink自体も強力なヒーローですし。
ですから、本大会でHoodwinkがアーリーピックされる展開が多くなっても驚きはありません。」
Hoodwinkの魅力
「Hoodwinkは対応する必要があるヒーローなのか、第1フェーズでピックすべきヒーローなのでしょうか?
HoodwinkとUndyingには明確な違いがあります。
Undyingをピックするのは、いまのメタで強力なヒーローだからです。
複数のポジションで運用することもできます。
Offlane、Support、Hard Supportと3つのポジションで使えると言ってもよいです。
一方のHoodwinkは万能型で、壊れていると言うほど強いヒーローではありません。
ただ、強いことは確かでどのようなドラフトにも組み込むことができます。
ポジション4をどのヒーローにするか悩んでいる時にHoodwinkを選べば大きな間違いになることはないほどです。
行動を妨害する部分については少し物足りないですが、Eulなどのアイテムでカバーすることもできます。
Puckのようなヒーローを捕まえる場合は難しいですが、全体的にはスタンもある非常に強力なSupportヒーローです。」
Lina
Linaは高ダメージ、機動性、耐久性に優れることで評価されています。
相手に強力なダメージを叩き込むほか、高速なオブジェクト破壊でも活躍します。
Linaが人気の理由
「LinaはまずMidとして人気が出てきたと思います。
多くのMidヒーローに対して相性が良かったからです。
そこから、またCarryとしても運用できるのではないかという話になりました。
Carryでも活躍することができるとわかり、Linaはセーフピックになりました。
Linaはレーンで大きく負けにくいヒーローでもあります。
アーリーピックはあとからカウンターを当てられますから、このようなヒーローが求められます。Linaはかなり安全にピックできるヒーローです。」
Linaが強いポイント
「Linaが流行る2週間くらい前からかなり使っていました。」
『おお、ヒップスターですね (※流行を追わずに自分の価値観を大切にする人のような意味)』
「もちろんですよw でも当時は、そんなヒーローで勝てるわけないだろと責められました。それがいまでは、The Internationalの第1フェーズでBANされるほどになっています。Linaはどのレーンでも活躍できるので、勝てるヒーローだと思います。いまのLinaはダメージがとんでもないです」
『それにLinaは硬いヒーローでもあるんですよね。アイテムによってはレンジヒーローなのに3,000HPくらいになることができる』
「LinaはAghanimビルドにすると機動力だけでなくマジック耐性もかなり高くなります。
マジック耐性のタレントを取るとさらに上がります(※スタックごとに+5%)。多くの場合はLight Strike Arrayのダメージアップのタレントを取りますが。
どちらかを選ぶことになるわけですが、このマジック耐性の効果は非常に高いです。Anti-Mageよりも高いマジック耐性を得ることができます。
マジック耐性のタレントを取ってAghanimビルドにしたらヤバイくらいのマジック耐性になります。要するに、レンジ攻撃版のAnti-Mageみたいなヒーローになります。」
Lone Druid
Lone Druidはパッチがリリースされるたびに弱体化されていますが、召喚するベアーの強力なファーム力、ダメージ、プッシュ速度によって依然として脅威となるヒーローです。
以前はランクマッチでもよくピックされていて、個人的にもかなり苦しめられました。
Lone Druidは放置できない存在
「Lone Druidは昔のAnti-Mageのような存在で放置することができないヒーローです。
やばい、ベアーをなんとかしないと、と思わされる要素を持ち合わせています。
Lone Druidがパワースパイクを迎えて勢いに乗ると、止めるのは非常に困難です。
ヒーロー自身は自陣の安全なところでファームして、ベアーだけ前に出してやりたい放題にできます。しかも、ベアーには実質2つの命があるような仕様です。」
『その通りですね。昔のAnti-Mageはレーン戦では何もできませんでした。Lone Druidはヒーロー本体とベアーの両方を相手にしなくてはならないですから、いまのLone Druidはレーン戦から脅威的なヒーローです。
レンジからルートを与えられるようになったのも大きいです。レンジのオートアタックからルートが入るので、相手にとってかなり厄介です。』
どのように対策するか
「Lone Druidの面白いところは、ベアーにAghanimを持たせるビルドが発見されてから、ずっと壊れた強さだったことです。本当にとんでもない強さでした。
メタとしては、Lone Druidは相手にしたくないから最初にBANするという形になりました。
そのあと、少しだけ弱体化されましたが、ほとんど変わらず壊れた強さのままでした。
そして、VisionやYandexのような意欲的なチームは“どのチームもLone Druidを最初にBANするのなら、逆にピックさせてカウンターしてやろう”と考えるようになりました。
そこから、“強力なヒーローに対するカウンターがあるか探してみよう”というメタになっていきました。
そこで出てきた対策が、本体のヒーローを倒してベアーを維持できなくしたり、再召喚できないようにするプレーでした。
Lone Druidはその後にまた弱体化され、以前ほどの人気ではなくなっています。」
『では、対策はどうするのがよいのでしょうか?ベアーを倒す?それとも本体を倒す?』
「本体を倒します」
『本体を倒す。ベアーからクールダウンのタレントが削除されましたが、それでも本体の方を狙うのですか?』
「そこがポイントです。ベアーは以前よりレーン戦で弱くなっています。普通にレーン戦をするのであれば、ベアーを重点的に攻撃します。攻撃しながら、無理せず安全にレーン戦をしていけば良いです。
あとは一般的な方法として、ルーンが出るタイミングで3人くらいで本体ヒーローを倒しに行きます。Lone Druidは育てば強いですが、崩されると厳しくなるヒーローですから。」
Winter Wyvern
現在のメタでは、「Lina」「Drow Ranger」「Windranger」といった高い攻撃速度で遠距離からダメージを叩き出すヒーローが活躍しています。
Winter Wyvernのアルティメットアビリティが敵に入ると、その周辺にいる敵が対象に一斉攻撃を仕掛けます。「Lina」「Drow Ranger」「Windranger」がいた場合に、高確率でキルにつなげたり、大ダメージを与えたりすることができます。
また、Arctic Burnのスキルも高く評価されていました。
言及はありませんでしたが、回復スキルも物理攻撃を一定期間無効化できるので、かなり使い所があると思います。
評価を上げているWinter Wyvern
「Winter Wyvernは評価を上げているSupportヒーローです。
Ultがチームファイトで非常に強力ですし、Arctic Burnのおかげでレーン戦もかなり強くなりました。」
Winter Wyvernがピックされる理由
『Lone Druidに対して、Winter Wyvernなら対応できるかもしれません。』
「Arctic Burnで割合ベースのダメージを出せますし、Winter’s Curseでベアーにヒーロー本体を攻撃させるのも有効です。
Winter Wyvernはタンクメタが長く続いていることから、強いと予想されていたヒーローでもあります。実際に評価されるまでに時間がかかりました。」
『そのとおりです。HPが高いヒーローが長いこと使い続けられている中でWinter Wyvernがピックされてこなかったのは信じられません。
最近ではWinter WyvernがRingmasterのようなヒーローが評価されて人気になってきています。その理由は、味方を守れることやArctic Burnでダメージを出せるということよりも、試合の流れをひっくり返せるアビリティを持っていることにあります。
Drow RangerやShadow Fiendのような右クリック攻撃が非常に強力なヒーローにWinter’s Curseの効果が入ると、敵のチームメイトを一瞬で溶かしてしまいます』
「戦略を隠す」時代から「メタを打ち破る」時代へ
「正直なところ、戦略を隠しておくという考え方は10年くらい前のものだと思います。
いまは、使ったヒーローや何をやったかは全チームが2時間後くらいには全て把握できてしまいます。
いまはどのチームにもアナリストがいて、ヒーローに対する対策、BANすべきかの検討、自分たちのチームにそのヒーローを使わせて取り上げてしまうなど、さまざまな対応が可能です。」
『そのとおりですね。いまは情報量がすさまじく、圧倒されるほどです。
分析を担当するコーチを追加するチームがあるほどです。Team Liquidは3人くらいいるのではないでしょうか?
いまは各チームが進化していくのを見るのが面白いですし、お互いがチームを丸裸にしていくようになっています。』
「最近の大会では、毎試合ではないですがCrella’s Crozierを持つヒーローが増えてきました。」
『そうですね。誰がこのアイテムの新たな運用方法見つけるかも楽しみです。
The Internationalに出場するには、メタを理解するだけでなく、そのメタを壊すようなことを試す必要もあると思います。
ヒーローやアイテムの新しい使い方を見つけて強みを引き出していく必要がありますが、Crella’s Crozierはまだ十分に研究されていないと思います。
使いこなせるヒーローもいると思いますが、実際に使われるかどうかはこれからの試合を見ていかないとわかりません。」



















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