情報元 https://www.negitaku.org/news/n-26924
「Source 2013 SDK」を使用して『Counter-Strike1.6』のゲームプレー再現を目指す『CSPromod』後継プロジェクト『CS:Legacy』の今後について発表が行なわれました。
『CS:Legacy』の発表について
『CS:Legacy』がどのようなプロジェクトかは、リード文のとおりです。
先日、『Counter-Strike: Global Offensive』のMODとして『Counter-Strike 1.6』を再現することを目指す『Classic Offensive』プロジェクトの中止が発表されました。
『Classic Offensive』を公開することは、『Counter-Strike』シリーズの開発元であるValve社の知的財産権を侵害することになると判断されたためです。
『CS:Legacy』は、『Classic Offensive』がプロジェクト中止となったことを受けて、自分たちは公式ガイドラインに基づいて開発しており、問題はないことを強調しました。
以下は、『CS:Legacy』公式SNSの投稿を和訳したものです。
CS:Legacyコミュニティ発表 – 2025年5月8日
— CS:Legacy (@CSLegacyGame) May 8, 2025
Classic Offensiveプロジェクト中止について
まず最初に『Classic Offensive』チームと先日の発表について敬意を表します。
長年のCounter-Strikeシリーズファンとして、『Classic Offensive』プロジェクトに注がれた時間、努力、愛情を深く理解しています。プロジェクトを率いるZool氏とそのチームは『CS:Legacy』に対して本当に親切にしていただいています。『CS:Legacy』ローンチ時には、トレーラーをシェアしていただきました。心から感謝しています。
発表後、Zool氏と個人的に連絡を取りました。Zool氏はクラシックなタクティカルシューターについて、私たちと同じ情熱を持つ素晴らしい人物です。情熱的なプロジェクト、特にコミュニティから多くの支持を得ているプロジェクトを手放すことは容易ではありません。私たちは『Classic Offensive』の今後の成功を願うと共に、今後も連絡を取り続けていきます。
『CS:Legacy』について
『Classic Offensive』プロジェクトが中止になったことを受けて、多くの皆さんが「『CS:Legacy』はどうなるか」と疑問に思っている事でしょう。『CS:Legacy』プロジェクトがどのようなものであるかをご説明します。
『CS:Legacy』は完全に独立した非商用プロジェクトで、Valveの「Source SDK Base 2013」をベースに開発しています。Valveが公開するガイドライン、Steamworksのドキュメント、SDKライセンスに従ってSDKを使用しています。ガイドラインには、非商用のSource EngineプロジェクトにおいてValveのIPを使用することを許可し、Valveから個別にライセンス許諾を得る必要は無いことが明記されています。
過去に『CSPromod』を「Source SDK 2007」で開発しリリースしたときも、この仕組みを利用していました。そして問題になることはありませんでした。
私たちのプロジェクトが問題ないとする根拠は以下の通りです。
- 『CS:Legacy』は、ValveのGitHubで公式に提供・管理されている公の「Source 2013 SDK」を使用しています。
- 『CS:Legacy』を販売したり、課金することはありません
- 『CS:Legacy』のゲームプレイ・アンロック・キー・ゲーム内アイテム等で収益化することはありません
- コードとアセットは、100%が自分たちのプロジェクトで作成したものです。ビジュアル、ユーザーインターフェース、キャラクターは、開発チームがスクラッチから構築しました。
- Valveのゲームファイルをマウントしたり依存する形としていません。いくつかのレガシーなサウンドファイルを使用していますが、必要に応じて差し替える準備が出来ています
『CS:Legacy』はValveのドキュメントに記載されている標準的なSDKライセンスで認められる範囲で開発してして、SteamでのリリースとValveのIPを利用することが明確に許可される形です。
この記事の最後に、ValveのSteamworksパブリッシングガイドラインとSDK規約の重要部分に関する抜粋のスクリーンショットを掲載しています。フォローアップコメントに関するコメントにもリンクしています。
CS:Legacyは、Valveがコミュニティに対して提供している法的・技術的な枠組み内で開発を進めています。
Valveとのやり取りについて
私たちはValveと連絡を取り合っています。そのコミュニケーションは非常にゆっくりとした形で進んでいます。ポリシーが変更される可能性は常にありますが、現時点ではそのような通知を受け取っていません。動きが合った場合には、みなさんにもお知らせします。SDKのガイドラインは2025年2月に最終更新されており、ポリシーに関する変更は一切行なわれていません。
CS:Legacyは、公式のSDKライセンスフレームワークに基づき引き続きアクティブに開発を進めていきます。私たちはプロジェクトを透明でクリーンに、敬意を持って進めていくという姿勢を最初から貫いていて、それは今後も変わることはありません。今後何か変更があった場合でも、柔軟に対応できる体制を整えています。
現在は、CS:LegacyをSteamWorksに提出するために必要なゲームビルドと、ゲームプレイを紹介する新しい動画の作成を進めています。
CS:Legacyを応援してくださっているみなさんに感謝しています。みなさんのサポートは、私たちにとって全てです。今後の展開について、順次お知らせしていきます。
The CS:Legacy Development Team
#CSLegacy
記事に掲載された規約のキャプチャ画像
弊社では、MODはデフォルトで非商用であること、そして弊社のゲームの公式SDKに基づいていることを想定しています。
非商用であること
「非商用」とは、オリジナルのValveゲームの所有者であれば誰でも無料でMODをダウンロードしてプレイできることを意味します。 MODは商業活動を支援するために使用されるべきではありません。 MODに有料広告が含まれていたり、ゲーム内またはゲーム外を問わず支払いが必要であったりする場合、それは商用とみなされます。 プレイヤーが支払いや何らかの「寄付」を行った後にアイテムや、機能、ゲームプレイを受け取ることができる場合、それは商用利用とみなされます。公式SDKに基づいていること
弊社のゲームの多くにはSDKが提供されており、これらはMOD作成用のツールとして承認されています。 重要な点として、漏洩または盗難されたソースコードに基づいたMODをリリースすることは許可されていませんのでご注意ください。
これらのガイドラインに従っている限り、Valveからライセンスを別途取得することなく、Steamやご自分のWebサイト、サードパーティーのサービスを通じてMODを自由に配布できます。
Q. Source Engineを使用したMODでValve IP(知的財産)を使用できますか?
A. はい。 ただし、ストアページで、それがMODであること、およびValveが作成したものではないことを明記してください。 キャラクターやストーリーラインなどのValve IP(知的財産)を含む商用ゲームやMODには、Valveからの事前の承認が必要です。
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