情報元 https://masayamatome.com/elecom-ectk-g01ukbk
ゲームで快適に使えたり、バックライトで気分をアゲてくれる「ゲーミングキーボード」。
高い製品には中々手が出しづらかったり、あまりにも安物だと「安っぽすぎてデスクに置いてると萎えるよ~」なんて意外と手が出しづらいですよね。
このバランスが難しい。
ということで、値段が倍以上するものとデザインが変わらず、ゲーミング機能・LEDライトも揃っているキーボード『エレコム ECTK-G01UKBK』を見つけておきました(2018年発売)。
初めてのゲーミングキーボード、いや既に持っているけど「茶軸を体験したい」という人におすすめします。倍以上のお金は払わなくていい。
エレコム ECTK-G01UKBK:概要
製品名 | ECTK-G01UKBK:(旧モデル)タクタイル 茶軸 LED搭載 |
サイズ | 14.26 x 36.63 x 3.7 cm |
重さ | 976.1g |
キー配列 | 日本語配列 |
同時押し | 全キーロールオーバー対応 |
キースイッチ | 茶軸(タクタイル)Long Hua製 |
耐久性 | 5,000万回キー押下 |
LEDバックライト | 赤色のみ |
『エレコム ECTK-G01UKBK』は赤いLEDライトが特徴的な、日本語配列のテンキーレスキーボードです。
価格はエレコム公式サイトで「21,516円」、Amazonでは「12,078円」とのことですが、いつ見ても6~7千円台で購入できるので実質の定価が安いパターン(執筆時点)。
本体カラーは黒のみ。キースイッチが「茶軸」なのでLEDライトも茶色かな~と思いきや、しっかり赤色でした。
「TK-G01UKBK」と「ECTK-G01UKBK」の違いはバックライトの有無だけかと思いますが、Amazonレビューが多く人気だった方を購入したのでチェックしていきます。理由はシンプル。
キースイッチ:Long Hua 茶軸
採用しているキースイッチは「Long Hua 茶軸」。大手「Kailh」社が作っている、壁に囲まれたBOX形状のメカニカルスイッチです。
種類 | Long Hua 茶軸 | CHERRY MX茶軸 |
キーストローク (底までの長さ) | 4mm | 4mm |
作動点 (入力される深さ) | 1.8mm(?) | 2mm |
押下圧 (指にかかる重さ) | 60g(?) | 55g |
耐久性 | 5,000万回 | 5,000万回 |
作動点・押下圧については「公式も実は分かっていないんじゃないか?」と思うくらい記載がなかったので、同じメーカーの「Kailh Box Brown」を参照しました。ソース付きの情報求ム。
ただ、実際に使ってみても確かに反応は早く、CHERRY MXの茶軸よりは硬く、重い。
低価格の割には他の茶軸よりほんの少しだけ静音性が高く、打鍵時のブレもないので安定しています。スイッチの十字部分が[+]のように囲まれているBOX形状のメリットを感じましたね。
付属品:滑り止めキーキャップが8個
それでは開封して、付属品をチェックしていきます。
ちなみに裏側にも製品詳細やスイッチについて書いてありますが、「作動点・押下圧」については記載なし。
付属品は以下の3種類でした。
- 交換用ゲーミングキーキャップ 8個
- キートップ引抜工具
- ユーザーズマニュアル
細かく言うと、USBの先端にもホコリを防ぐキャップが付いてます。安いのに至れり尽くせり。
交換用キャップは爪でこするとガリガリ鳴るくらいデコボコしていて滑り止めが効いている感じ。FPSゲームでよく使われるキー(WASDRF)に加えて予備が2つの計8個でした。
確かにWASDは押しやすいですが、手汗をかいたらツルッと滑る材質でもありますね。
キーキャップの着脱は、付属のキートップ引抜工具を使えば一瞬。
安っぽさは感じますが、どれもきちんと使えるものでした。別のキーボードにも使い回せる。
外観:お値段以上に高級感のあるデザイン
外観はパッと見た時点で低価格キーボードとは思えないほど上質なデザインでした。嫌な「ゲーミング感」はなく、清潔感がある。
キーボード本体はサラサラ~とした材質で指紋がつきづらく、逆にキートップはペタペタした触り心地で指紋が付きやすいです。
指ベタベタ族としては「常にハンドクリームを塗った状態」って感じのキートップだ。
側面は厚みがあるように見えたので、底からフチまで測ってみると「2.2cm」でした。平均より「0.3cm」ほど高め。
ロジクール定番の「G PRO X」と形状が似ているので並べてみましたが、たしかにエレコムの方が高いですね。手首が弱い人ならパームレストが必要かも。
後ろ側には右寄りに「着脱できないUSBケーブル」が付いています。
長さは2mなので、平均的なデスクの高さから足元にあるデスクトップPCまで届くでしょう。
底面も安っぽさを感じさせない作りで、一段階ではありますがチルトスタンドをしっかり搭載。
滑り止めは合計6個付いていて、スタンドあり・なしの状態でも常に4つは機能してます。
スタンド角度の違いはこんな感じ。手の高さに合わせて、キーの角度も一列ごとに微調整されていました。
重量は実測値で「976.1g」と、コンパクトサイズにしてはズッシリ重め。
4つの角にある滑り止めと合わせて、シンプルな木の机でもツルツル動かずに使える良設計でした。
LEDバックライトの光り方を確認
LEDバックライトの確認をしていきます。調整方法はガイドに書いてあるものを利用。
説明書の光り方を順番に使ってみました。大体のキーボードがそうですが、片手だけでは変更できません。
ちなみに「ゲーミングモードボタンと数字キー」でライトを変更する時に、「数字キー」としてPCに入力されちゃうことはないです。
そして別角度や、部屋の明かりをオフにした写真はこちら。
ソフトウェアをインストールする必要もなく超簡単でした。「指定のキーだけ光らせるモード」が楽しいし、新しいゲームをやる時にショートカットを覚えやすくなるのが特に便利。
エレコム ECTK-G01UKBK:レビュー
『エレコム ECTK-G01UKBK』の使用感をレビューしていきます。
シンプルにコスパがいい
まず、単純にコスパがいいと感じました。この価格で満足に「茶軸のゲーミングキーボード」が使えるのは素晴らしい。
デザインの安っぽくなさや、機能の多さ。赤色オンリーですがLEDバックライトも綺麗に光ったり。
一番売れそうな赤軸で出さないのは、キーボード市場への優しさ?
4~5千円台でメカニカル式のゲーミングキーボードといえば「e元素」の製品が有名ですが、安定した日本語配列・茶軸が使いたいならエレコムの圧勝。
全てのキーが同時押し可能なので、どんなジャンルのゲームでも問題なし。指を広げて触れる限りのキーを同時に押しても全て入力されました。
本当に「茶軸のゲーミングキーボードが使いたい」という理由以外に、細かいこだわりがなければコレでOKです。倍以上の金額を払う必要がない。
しっかり指を置いても誤入力しない
押し始めにしっかりとストップ感がある茶軸なので、指を置いても誤入力しません。
押し始め・中盤以降の押下圧は「45g」と平均値です。ただ、茶軸の個性であるタクタイル部分を押す際には「約60g」の圧力が必要になるので、良くも悪くも簡単には沈まない。
実際にこの記事を書きながらキーの上に指を置いて文章を考えてますが、自分から「押そう」と思った時以外は全く反応しないレベルです。
正直「持ってる他の茶軸より重いな~~」と思ったのは事実ですが、茶軸のメリット部分を際立たせているとも捉えられる押し心地でした。
もちろん約50gの生卵を載せても反応しないほどなので、重さの感覚を知りたい方は二本指で持ったり、今のキーボードに載せたり試してみてください。
ゲーミングモードでも誤入力が防げる
「ゲーミングモード」が搭載されているので、機能面でも誤入力が防げます。
ゲーミングモードは一回押してONにするだけで「Windowsキー」「メニューキー」が無効になるので、プレイ中の致命的なミスタッチから100%守れちゃう。
PCゲームで多用する「Shift・Ctrlキー」あたりの少し右に「Windowsキー」というトラップが仕掛けられていて、押しちゃうと中央(または左下)にメニュー画面が表示されるんですよね。これをキーボードの機能で防げるというわけです。
……これは大体どのゲーミングキーボードにもある機能なのですが、低価格なのに搭載されているのが偉いと伝えたかった。
よくキーボードに搭載されている「Fnキー」はありませんが、LEDライトも調整できちゃう「ゲーミングモードキー」が結構仕事してくれるので快適に使えました。
エレコム ECTK-G01UKBK:気になるところ
『エレコム ECTK-G01UKBK』の気になった部分もレビューしていきます。
茶軸の打鍵感が指に引っかかる
茶軸が指に引っ掛かるような押し心地です。良くも悪くも「茶軸感」が強く、それを安さが際立たせてるような。
他の茶軸より少し静音性が高く、打鍵時のブレがないのはBOX形状のメリットですが、やっぱり一番の感想は重く硬い。
キーを押してゆっくり指を上げた時に引っ掛かるのでテンポが悪く、短時間で連打をする「音ゲー」だと高難度3曲(約8分)プレイしただけでも疲れを感じました。
ただ、早く叩くと「重さ・硬さ」が感じづらくなるのも茶軸の特徴です。悪い言い方をすると、普段から乱暴に叩いてる人なら超使いやすいかも。
かなり軽めのコトコト茶軸を想像している、タイピングが優しい人にはおすすめできません。
キーキャップの塗装が少しあまい
キーキャップの塗装が少しあまいです。LEDバックライトを4段階の最大にするまで気が付きませんでしたが、端っこがチリチリと透けているんですよね。
ただ、上から見えるような表面にはチリチリしてる場所はありませんでした。
もちろん当たりハズレあるとは思いますが、この個体だと確認できる範囲で5つ以上。キーとキーの間などの見づらい場所を探しまくればもっと見つかりそうです。
ただ端っこの「さらに端っこ」なので、見ようとしないと目には入らない。そして「ライトOFF派」には関係ない部分でもありました。
ライト機能の使用方法が印字されてない
このキーボードには「ゲーミングモードキー」で使える機能がたくさんあるのですが、対応しているキーキャップに印字がありません。
どういう意味かというと、他のキーボードだとキャップの側面にごちゃごちゃと書いてあるのが見えますかね?
この印字があると、「fn」+「L」を押したら「右キー」が入力される~って一瞬で分かるんです。
これがないと1個ずつキーを押して探したり、説明書を確認する必要があります。細かくレビューしていたら覚えちゃいましたが、キーボードの光り方1つに記憶の容量は使いたくない。
ただ、自分がこのキーボードに高級感を感じたのは「無駄な印字がない」おかげかもしれません。
文字の少ないキーキャップの方が間違いなく美しいですし、確かに何度も光り方を変えるわけではない。デザイン・機能のどっちを取るかで好みが分かれそうですが、「気になる部分」なので紹介しました。
エレコム ECTK-G01UKBK:レビューまとめ
- シンプルにコスパがいい
- しっかり指を置いても誤入力しない
- ゲーミングモードでも誤入力が防げる
- 茶軸の打鍵感が指に引っかかる
- キーキャップの塗装が少しあまい
- ライト機能の使用方法が印字されてない
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価格が倍以上するキーボードの「評価4.5 / 5」とはまた違います。ただ、この価格帯では間違いなくトップクラスのメカニカルキーボード。
同価格帯にもキラキラして多機能なゲーミングキーボードはありますが、おそらく謎の中華ブランドだったり、大手はペコペコという打鍵感の安いメンブレンスイッチを採用しているはず。
これは国内大手メーカー「エレコム」でメカニカルスイッチ(91キー)採用だぜ。
このキーボードだと茶軸しか選べないのは残念ですが、後継機である「TK-GK20CBK」だと青軸も選べたり。なんかどっちも打鍵音が大きめだな?
とにかく初めてのゲーミングキーボードだったり、安くメカニカルスイッチが使いたい方にはおすすめ。倍以上の金額を払う必要がない(3回目の決めゼリフ)。
どんな人におすすめ?
- 安い価格帯でクオリティの高いゲーミングキーボードが欲しい
- 安くてもメンブレンスイッチは使いたくない
- Fnキー、メディアコントロールなどの機能は求めていない
- 茶軸のしっかりとした押し心地が好き
- テンキーレスサイズでデスクを広く使いたい
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