情報元 https://esports-world.jp/column/35178
ライアットゲームズのデジタルカードゲーム『レジェンド・オブ・ルーンテラ』。世界大会「Legends of Runeterra World Championship 2023」も開催され、斬新なシステムで世界中のプレイヤーから好評を博している。
しかし、国内のプレイヤー数としては他のデジタルカードゲームに一歩劣る印象が拭えない。
そこで、今回は連載中のjyoriさんも所属する『ルーンテラ』の研究を続けている3つのグループの代表者で座談会を実施。『ルーンテラ』が盛り上がるために必要なことは何か、そのゲーム性・競技シーンも含めて語り尽くしていただいた。
他のカードゲームプレイヤーも共感できるであろう、約2万字の座談会をお楽しみいただきたい。
Zetavzee
所属:「LoR Competitive JP」(LCJ)
メンバー数:24名(ただし、最近LoRで活動しているのは10名程度)
プロフィール:最も古い『LoR』日本人競技窓「LCJ」の2代目管理人。幼少期に「遊戯王」ブームでカードゲームにふれ、いくつかのカードゲームをプレイした後、主に『MTG』で遊ぶようになった。『MTG』では競技シーンに挑戦し、プロツアーも出場経験あり。
最高戦績:「宿命の航路 :旅立ち」Worlds予選 準優勝
『LoR』以外に遊んでいるゲーム:対人ゲームは他に遊んでいません。
タキ
所属:Runemate(ルーンメイト)
メンバー:10名
プロフィール:ゲームならジャンル問わず大好き雑食ゲーマー。学生時代は格闘ゲーム、社会人になってからはカードゲームに打ち込んでいる。
最高戦績:
シーズン:宿命の航路:旅立ち エターナルオープン ベスト16
『LoR』以外に遊んでいるゲーム:LoL、TFT、ポケモンユナイト、ガンダムエクストリームバーサスシリーズ、(雀魂)、WIXOSS、BBシリーズ
ここちい
所属:Rebelz(レベルズ)
メンバー数:5人
プロフィール:リミテッド好き。デッキビルダー、トーナメントプレイヤー。「旅路」も好む。
2023年シーズン戦績:
・「ルーンテラオープン」(公式大会)APACサーバー トップ64入り5回
・日本開催コミュニティ大会優勝最多
『LoR』以外に遊んでいるゲーム:遊戯王マスターデュエル、ボードゲーム(世界の七不思議など)、スマブラSP、TFT。LoLも2週~1カ月くらいプレイ。
jyori
本連載の執筆者。タキさんと同じRunemate所属。
MC:宮下英之
eSports World編集部員。『LoL』はほぼ毎日プレイしているが、DCG歴は『シャドウバース』『ハースストーン』『ルーンテラ』のストーリー部分をなぞった程度のチキン。
※画像は当座談会でのイメージです。
日本を代表する『ルーンテラ』研究グループ“窓”とは
宮下:今回は日本で最も『ルーンテラ』を知り尽くしているであろう皆さんにお集まりいただき、2023年の『ルーンテラ』界隈を振り返りつつ、『ルーンテラ』が盛り上がるためにはどうすればいいのか考えていきたいと思います。最初に、自己紹介と、それぞれの「窓」の特徴を教えてください。
Zetavzee:「LoR Competitive JP」のZetavzeeです。メンバーで言うと、今日(座談会は11月29日に開催)の「APAC | World Championship Play-ins Matches」を戦っているpisukaru選手とkuro選手はうちの選手で、その下にも実力者が2、3人いて、窓としてはいい成績でした。
pisukaru選手(日本)、kuro選手(日本)、Kh0a選手によるルーンテラポイント同率3名による「Worlds」出場をかけたプレイオフ
宮下:いま一番トップにいる選手が集まっている窓、と言っていいんでしょうか。
Zetavzee:規模は大きいですけど、ちょうど今回参加している3つのグループから、「Worlds」に出場している人が1人ずついますし、ある意味バランスいいですよね。
宮下:ちなみに、「24名中LoRは10名」の残りは別ゲーのプレイヤーですか?
Zetavzee:単純に、うちは加盟したら基本的に永久在籍なんですよ。モチベーションの都合で一時的に離れても構わないルールなので、最近やってないというだけです。
宮下:活動時間はいつ頃ですか?
Zetavzee:これは多分各窓で異なると思うんですけど、僕らはかなり緩くやっていて、ほぼ毎日雑談しながら『LoR』をプレイして、画面共有で意見を言い合ってます。ほとんど仲良しの集まりと変わらないですね(笑)。
宮下:次はタキさん。jyoriさんと同じ窓ですね。
タキ:「Runemate」のタキです。2023年は参戦する人が他の窓よりも少なくて……なんていうか、うちは30代のおじさんが多いんですよ。家庭の事情で出られなかったりして、多分毎回多くて4、5人ぐらい。その中でプレイオフに出られるベスト64に入れるのが1人か2人です。
中でも、soraharuさんっていう、今年「Worlds」に出場している方だけ、毎回プレイオフまで行くという異常な戦績を残しています。この前の「エターナルオープン」で2位に行った方もいますし、soraharuさんみたいに世界大会行きを決めた人もいる、みたいな感じですね。
jyori:soraharuさんも、もう妻子持ちですからね。
タキ:一番年齢が高いのに、なんであんなに大会に出て勝てるのか、ある意味異常ですよ。
jyori:妻子持ち組はもう、奥さんの許可をもらわないと大会に出られないんで。
宮下:日本のトップクラスの人が、その年齢層にもいるわけですね。
タキ:というか、多分ルーンテラ界隈は全体的に年齢層が高めだと思いますね。高校生とかは少なくて、リリース当初の学生がもう社会人になっていたりします。
Zetavzee:「LCJ」もそうですね。四捨五入すると30歳になるくらいの年齢層です。
タキ:まあ、26〜35歳が『ルーンテラ』のボリューム層だと思いますね。「Worlds」に参戦できたのはsoraharuさんだけです。惜しいところまで行った人は2人ぐらいいたんですけどね。
宮下:ここちいさんはいかがでしょうか?
ここちい:「Rebelz」のここちいです。自分自身はほぼ毎回出場して、プレイオフ進出が5回です。まあ、そのプレイオフではあまり活躍できずに、1回戦で落ちてしまうことしかなかったです。構成人数は5人で、大会はほぼ100%に近い参戦率です。
チームの最高戦績としては、keihさんがひとつめのオープンでいきなり優勝を決めて、そこからもコンスタントに積み重ねていったポイントで「Worlds」進出となりました。
宮下:突出した勝ち方ではなく、ずっと上位にいるからそういう出方ができるってことですよね。
ここちい:特殊な大会が3回に1回あって、それだけはすごく比重が重く4位以上だと大きなスコアでかなり権利に近づくのですが、最初の優勝以外は小さなポイントの積み重ねでしたね。窓全体としても、プレイオフ進出率はだいたい5割ぐらいかなと思います。少数精鋭でやっています。
【他のカードゲームから『ルーンテラ』に移行した決め手は?】
情報元 - 【年末年始スペシャル座談会】日本最強の『レジェンド・オブ・ルーンテラ』研究勢が語る、盛り上がるための方法とは?