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MTG: 「カルロフ邸殺人事件」の簡易ドラフトガイド

情報元 https://game-hashirigaki.site/tcg/mtg-kmk-draft-guide/

霊魂とかが普通にうろうろしているし、暴力沙汰も多発してそうなのにマーダーミステリーとは? ――となる「カルロフ邸殺人事件」のドラフト所感です。

変異(変装)がある環境というと、タルキールブロックなんですが、そのときのドラフトに比べると相当に高速化しています。特にボロス(白赤)が圧倒的に強い状態で、それに対応できる構築が求められます。

白が滅茶苦茶に強いです。アリーナでは下手に協調すると負け組になるので、強硬に白をやる主張をした方が良い気はします。

目次

概要

変装 -帰ってきた変異-

「変異」という過去のメカニズムを強化、修正した「変装」が登場しました。

変装を持つクリーチャーなどを3マナ2/2の裏面で唱えることができ、変装コストを支払うことで表面にできます。変異との違いは護法の有無で、変装の場合は裏面に護法2がついています。

裏面で出されたクリーチャーが何なのか、それを予想しながら戦うことになるのですが、マナの残し方などを見つつ判断するしかありません。変装コストによって、表面のタフネスはある程度は判断できます。

誘発能力などのケースがあるのですが、4マナ以下の状況ならば、意外と強引に押し込んで大丈夫です。あとは基本のコンバットに準拠します。

変装が4マナ以下(2/2に一方を取れない)

代表的な軽量変装クリーチャーです。いずれもタフネスが2以下なので、2/2の変装裏面でも相打ちが取れます。

かなりテンポ環境になっているので、これら軽量の変装クリーチャーは重要度が高く、ゲーム中に見かけることも多いでしょう。

5マナ以下(2/2に一方を取れる)

大犯罪者

変装コストが5マナを越えると、表面のタフネスが2を越えます。

なので迂闊に突っ込むと損をする可能性があるわけですが、これら巨大な変装クリーチャーは採用枚数も多くないし、高速環境なので影響力もそこまで高くありません。

クマ大繁殖

変装の基本サイズが2/2なので、それが完封されないようにクリーチャーサイズが大分調整されているのですが、結果的に不利なトレードというのが起こりにくくなり、数を並べることが大正義となりました。

お互いの盤面が2/2サイズで埋まるので、攻防が相打ちまみれになるか、すり抜けて殴り合う展開になるかの2択になり、お互いが動かない膠着状態というのが少ないです。下を止めて飛行で殴るプランというのも成立しにくく、大抵は乱打戦へと発展します。

飛行は最後の駄目押しに役立つ場合も多いですが、まずは数を揃えることが大事です。クリーチャートークンを出して頭数を増やす、調査トークンを利用して間接的に頭数を増やす、というのが各色の基本戦術になっています。

特に白、赤を中心として、直接クリーチャートークンを出すタイプは強力であり、先手でテンポよく行動されると、後手で取り返すのが難しいです。

後手で3マナ2/2からなんて動きをすると、間に合わないケースが頻発するので、できるだけ2ターン目にクロックを展開できるデッキ構成、初手になることが望ましいです。

色ごとの特徴

白 > 赤 > 緑 > = 黒

まず間違いなく最強の色であり、取りあえずで選ぶ価値のある優良カードが揃っています。熊に対してアドバンテージが稼げるクリーチャーが揃っています。

特にコモンの《ひよっこ捜査員》や《内通者》を多数集められれば、かなりデッキパワーが高まります。白絡みのマルチカラーも軽量で扱いやすいものが多いです。

スペルに関しても横並べ戦略をサポートとしてくれたり、簡単にアドバンテージが取れたりするので、高水準にまとまっています。

全体的に外れのカードが少ないので、デッキをまとめるに際して、まず考えておくべき色だと思います。

アーキタイプカラーであり、相手の色によって切削だったり、手掛かりだったりが必要で、中々に完成度が上がらない難しい立ち位置の色です。

目立って強いコモン、アンコモンは少なく、あんまり早い手順で取っている印象もありません。

レアありきで選ばれている場合が多く、青が出てきたら、何かしらのボムは入っているものと考えた方が良い気はします。

例によって環境の高速化についていけておらず、厳しい立ち位置の色です。

テーマに沿った定番カード《殺害》も再録されていますが、ダブルシンボルで事故りやすい上に、護法を持った変装クリーチャーに対応しにくいです。

除去に関しては色々あるものの、全体的に重さがネックとなっています。赤の《ショック》みたいに1マナの《見栄え損ない》があれば相当に変わっていたでしょうが……。

クリーチャーの質が青以下なのも問題であり、レアを拾って、あとは除去メインで……となりやすい印象です。

白に次ぐ有力カラーですが、相性的に白以外と組むとパーツ不足になりやすい色でもあります。

頻出するコモンクリーチャーとしては《参考人》の存在が大きいです。本体が2/2威迫で、2/2の探偵トークンも付いてきます。4マナ4/4以上という優れたマナレシオを持ちます。

除去も中々に優秀で、特に再録された《ショック》は的にしやすい対象が多いし、元が軽いので護法持ちにも対処しやすいです。

単独でメインになるというよりも、色マナのサポートや、墓地肥しといったサポートに優れた色です。特に色マナのサーチは便利であり、ボムレアの受けが広くなる強みがあります。

半面、2/2の変装を殺さないように、クリーチャーのサイズ感は大分下がっており、今回は緑らしさというものが希薄です。マナレシオでは赤にも負けています。

素直に取りたいのはアンコモン以上が主で、コモンだと《神経質な庭師》の重要度が高いです。軽量な変装持ちで、裏面から出せば、任意の基本地形をサーチできます。3色以上を使う時のキーパーソンです。

主だったアーキタイプ

アーキタイプ一覧

今回は真面目に白以外は負け組になりやすいです。白だけコモンの外れパーツが殆んどないので、よほど込み合ってない限りは形になります。

逆に青黒緑はシナジー前提なクリーチャーが多くてデッキパワーが下がりやすいので、事故って変なデッキになりやすい。積極的にアプローチする色ではないと思います。

緑は多色化の重責を一心に受けており、緑をやるなら3色のボムも足したい気はします。

主力アーキタイプ

白赤アグロ

3体以上のクリーチャーで攻撃がテーマなので、横並べして殴るだけのシンプルな構成です。何よりコモンだけでも形になるという点が大きく、今回の最大勢力、圧倒的なTier1となっています。

赤の除去が強いので、後手でも対応しやすいのも魅力。

このボロスアグロが存在しているので、少数の大型で止めるというプランが成立しにくく、飛行があんまり評価されていない気はします。

ボロス相手にする場合は、3体以上並ぶと危ないケースがあるので、積極的に相打ちを狙って数を減らすのが丸いと思います。

普通の赤白です。

白青探偵アグロ

白の優秀なクリーチャー群を使えて、2/2の探偵トークンを強化できるのが魅力のデッキです。

手掛かりドローでアンブロになるのも強く、最後の駄目押しが強いのですが、除去が重いのでボロスに速度負けしやすい欠点があります。

白緑アグロ

白の優秀なクリーチャー群を使えて、且つ多色化しやすいのが利点のアーキタイプです。取れたレアを組み込んで、グッドスタッフとしての強さを高められます。

白緑タッチ黒の構成で、レアの確定パーマネント除去《暗殺者の戦利品》が2枚入っています。

2マナのクリーチャーが取れなくて、苦肉の策で壁まで入っているのですが、総じてレアが強かったので何とかなった感じです。

赤青アーティファクト

手掛かりの生贄に特化したアーキタイプで、アンコモンのマルチ2種類《煌めく機械ドレイク》《探偵鞄》が取れたときには相当な強さになります。

逆に言えば、それらのカードがないと白系のデッキに押されやすいので、参入するときの目安にはなります。

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